マッチング事例紹介

福井県のブランド「恐竜」と、「越前和紙」がコラボ

越前の伝統工芸 和紙にこだわり、福井県のブランド「恐竜」をモチーフに業界初の子供向け商品「わしのざうるす」を開発しました。

企画・商品名 越前和紙ペーパークラフト恐竜シリーズ「わしのざうるす」 
企業名 (有)小畑製紙所
企業名 紙の文化博物館
企業名 ごじら工房
企業名 時里嶺
マッチング内容

・プロフィール

(有)小畑製紙所
独自に開発した伝統の透かし技術と 高品質の越前和紙にこだわり、株券・商品券・卒業証書などを製造しております。
金券や株券、証明書の偽造を防ぐために和紙にホログラムをすき込んだり、透かしを入れたりする技術には定評があります。
ICタグを組み込んだ和紙の開発にも取り組んできました。

紙の文化博物館
越前和紙の長い歴史を物語る古紙、古文書などの文献をはじめ、さまざまな貴重な資料が展示されており、越前和紙の発祥や歴史について学ぶことができます。.

ごじら工房
福井駅前で文房具店を経営する傍ら、ペーパークラフトアーティストとして県内外で活躍しています。
大きな作品から、リアルな作品まで説明書がなくても組み上げます。

時里嶺
敦賀在住のペーパークラフトデザイナー。かわいくデフォルメされた動物たちから 企業・団体様のキャラクターまで 1枚の紙から立体に仕上げます。

 

 

・連携の経緯、工夫と苦労

(有)小畑製紙所では、株券の電子化や、子どもの数の減少に伴い卒業証書の需要が減り続ける中、局紙の新しい使い道、自社で企画・製造・販売する商品の開発に日々取り組んでおりました。

「子どもに大人気の恐竜をペーパークラフトで作ってはどうだろう」
局紙は、紙質が緻密で印刷適性と耐久性にすぐれています。ペーパークラフトにちょうど良い紙です。
さっそく、考えますがひとりではなかなか良いアイデアが浮かびませんでした。

そこで、紙の文化博物館に相談したところ、和紙祭りのクラフト体験でもおなじみのごじら工房さんを紹介していただきました。
さらに、「どうせ作るなら福井の恐竜がいい」ということになり、ペーパークラフトデザイナーの時里嶺さんにお願いしてオリジナルで恐竜のデザインをしていただくことになりました。

ちょうど、福井県主催の「ヨコハマ恐竜展2012」が夏休みに開催されます。
そこでのクラフト体験デビューを目標に製作をはじめました。

月に1回のペースで新型の恐竜モデルが出来上がってきました。
親子で協力して作るちょっと難しいタイプのもの、子どもが一人で作れて貯金箱になる簡単なタイプのもの、ディスプレイ用に「やっぱり恐竜は大きくなくっちゃ」ということで、出来上がりが50センチにもなる大きなタイプのものも用意しました。
紙も、恐竜の肌感を表現するためにでこぼこしたエンボス加工を施しました。
その結果、全9種類の越前和紙ペーパークラフト恐竜シリーズ「わしのざうるす」ができあがりました。

恐竜の特徴がほどよくデフォルメされていて、なおかつリアル。
7月の七夕吹き流し展示会場でのテスト販売は大好評でした。
8月の「ヨコハマ恐竜展2012」クラフト体験も大盛況、ペーパークラフトもたくさん買っていただきました。

持ち運びしやすい大きさにできないか、パッケージをくふうできないか、といった課題はまだありますが、これからもいろんなアイテムを増やしてファンを増やしていきたいと考えております。

 

越前市商工会ブログhttp://shokokaiechizensi.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html