漉き舟の中を自由に泳いだ布たち

伝統の越前和紙にスフ糸(レーヨン)の織物を漉(す)き込んで、和紙の持つ風合いと織物の丈夫さを兼ね備えた「漉き織」を開発しました。
企画・商品名 | 越前和紙と織物の融合素材「漉き織(すきおり)」 |
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企業名 | 椿原織物㈱ |
企業名 | ㈱新在家製紙所 |
企業名 | ㈱長田製紙所 |
企業名 | 山次製紙所 |
マッチング内容 |
・プロフィール 椿原織物(株) (株)新在家製紙所 (株)長田製紙所 山次製紙所
・連携の経緯、工夫と苦労 当社(椿原織物㈱)は元々、襖用の紙に貼り合わせる芯地の布を織る機屋です。襖の需要が減り続ける中、自社で企画・製造・販売する道を探っておりました。 私たちはまず、襖紙や壁紙を得意とする㈱新在家製紙所さんと協力して新商品の試作開発に取り組み、今までのように貼り合わせるのではなく、紙の中に布地をいっしょに漉きこんで「新しい紙」を作り上げました。 「漉き織」を東京の展示会で発表したところ、 また、協力をお願いした山次製紙所さんでは、ちょうど手漉きでエンドレスな紙を漉く研究を進めていて、新しい機械を開発したばかりでした。 3社はそれぞれの得意な技法で3様の「漉き織」を完成させたのです。 翌2005年、「漉き織」は日本インテリア協会主催の国際展示会 <IPEC21>にて奨励賞をいただきました。
「漉き織」にはまだ決まった使い方、「漉き織で作った商品のかたち」というものがありません。様々な用途・分野に応じ幅広く活用していただけることを願っております。 |