マッチング事例紹介

1億年前の恐竜と1500年続く越前和紙が平成の福井でコラボしました

6色の和紙を重ね、カンブリア紀から第四紀までの地層をイメージしたブロックメモです。一枚一枚には各時代を代表する化石を漉き込み、地層からは恐竜の切り抜きが現れる仕掛けも。発掘気分で楽しくお使いいただけます。

企画・商品名 越前和紙に化石や恐竜を仕掛けたブロックメモ「ドキドキ発掘メモ」
企業名 山田兄弟製紙㈱
企業名 若越印刷(株)
マッチング内容

山田兄弟製紙(株)のプロフィール

越前和紙の里で130年前より機械で紙漉きをおこなっている。以前は2009年に電子化になった株券用紙を中心に製造していたが、現在はその技術を使い学校名の入った賞状用紙、卒業証書などを製造している。また和紙に透かしを入れる技術を応用し、表と裏に色の違う原料を使って製造した「漉き合わせ模様紙」も山田兄弟製紙の特徴のひとつ。この漉き合わせの技術で、恐竜などの化石の模様を漉き込んだ。

 

 若越印刷(株)のプロフィール

昭和22年の創業以来、嶺南地方を中心に営業活動を展開。平成25年に東京支店を開設すると同時に手帳部門の営業を強化、OEMで培った技術の下、3年前に自社ブランド「PLAYOFF」を立ち上げ、オリジナル手帳、文具の製造販売をしている。ブロックメモはブランド戦略の一環として、昨年暮れから企画。本県を代表する観光資源と伝統産業を組み合わせて相乗効果をねらった。

 

 

連帯の経緯

昨年の香港MEGSHOWに、山田兄弟製紙株式会社は久兵衛という和紙の文具を若越印刷㈱はPLAYOFFという手帳を出展した。展示会中に、お互いの商品を見て情報交換をしている中で「何か一緒にできたら」ということになり、今回の『ドキドキ発掘メモ』の開発に至る。

 

連携にあたっての工夫など  

山田兄弟製紙株式会社の方では最小ロットでたくさんの柄と色が製造できるように、型にいくつもの模様を一度につけ、コストを削減した。若越印刷株式会社の方では、商品価値を高めるために、恐竜博物館の監修の下、地層毎の示準化石の選定など教材にも使えるくらい歴史に沿ったものに仕上げた。(カンブリア紀から第四紀までの6色の地層には、それぞれ三葉虫やアンモナイトなど各時代を代表する化石をすきこんだ。)ただ、漉き柄などはリアルになり過ぎないようにファジーなデザイン、仕上がりを心がけた。フクイラプトルやティラノサウルス、トリケラトプスといった恐竜の切り抜きには幾度もの検証を繰り返し、より細かく綺麗に抜けるように調整した。糊も和紙に適した粘度の高いものを調合し、仕上げた。