・両社のプロフィール
えちぜん和思工房 地元の越前市(旧今立町)に栄える伝統産業である和紙を販売。 主に建築内装材の和紙壁紙をメインに取扱い、小間紙や作家作品も提供しています。和紙づくりを紙漉き体験企画として建築内覧会等に提案しています。
和塗師 宮森昭宏 漆器の華麗な輝きの中に優美で繊細な図柄を描きこむ「蒔絵(まきえ)」。古来受け継がれてきた漆器の加飾技法のひとつですが、この蒔絵を生活の中でもっと身近に感じていただける商品作りを行っています。
・連携の経緯、創意と工夫
柿渋は、古くから使われておりシックハウスの原因物質を浄化・吸着し、抗菌・防腐・消臭効果があると云われております。 和紙の壁紙に柿渋を用いる場合、職人が現場に出向き施工済の壁紙に直接塗り込むのが一般的ですが、わたくしどもは地元の製紙会社や紙加工会社、漆販売店などと協力し、柿渋をあらかじめ塗布した越前和紙の壁紙を開発、製品化いたしました。 環境や安全に配慮した自然素材の壁紙としてビニールクロスとの差別化を図り、コストも抑えて低価格化を実現しました。
商品は、柿渋を2度塗った「柿渋壁紙」、柿渋とチタン成分を塗布した「チタンの和紙」、柿渋と鉄成分を塗布した「鉄の和紙」の3種類。色合いが異なります。 柿渋と漆を塗ったオーダーメイドの「漆の和紙」も販売しております。
「柿渋和紙壁紙」は、主に建築内装材として取り扱っております。 しかし今回わたくしは、「漆の和紙」を使ってこんなものを作ってみました。
わたくし手製の名刺入れです。 折って貼りあわせだだけの簡単なつくりですが、柿渋は2度塗り、防水・防虫効果はしっかりされているし、漆も2度塗り、この表面強度と豪華な光沢は本物です。
今回は、主に男性が使うことを前提に、ワンポイントには 「男性の憧れの象徴」として、リクエストもあった ポルシェとハーレーをイメージしたイラストを採用しました。 イラストは「和塗師」の宮森さんにお願いしました。 芸術性も兼ね備えた越前漆器の蒔絵の技術を身近に感じてもらうことをモットーに活動されている宮森さんにはぴったりの素材です。 オーダーいただけば、お好きなイラストをお入れすることも可能です。
「本物」をもっと身近に触れて感じてほしい。 壁紙を「素材」としてお客様の自由な発想で使用していただきたい。 そんな思いで今日も鞄に忍ばせて、突然の営業にも対応出来るよう持ち歩いております。
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