マッチング事例紹介

人をしあわせにするために僕らは作っている。

伝統の越前和紙にスフ糸の織物を漉(す)き込んで開発した「漉き織」を「白無垢」に仕立てて、二人だけの結婚式をプロデュースしました。

企画・商品名 越前和紙と織物のコラボ素材でウエディング「越前和紙乃無垢」
企業名 イサムの漉き織
企業名 山次製紙所
マッチング内容

・連携の経緯、工夫と苦労

椿原織物㈱は元々、襖用の紙に貼り合わせる芯地の布を織る機屋です。山次製紙所さんと協力し、紙の間に織物を挟み込むやり方で長い長い反物のような「漉き織」を完成させました。

 

もともと「紙は洗濯出来ない」という欠点を抱えていたためテキスタイルとしての利用は考えていなかった訳ですが、「これで何か作ってみようよ」ということになって、最初に作ってみたのが「着物」でした。

しかし、「いつ、どんな時に着ればいいのかしら」 完成した着物は使い道が見つからないまま 5年近くショールームの片隅で出番を待つことになりました。

 

2012年夏
「婚礼衣装にならないかしら」
一度「着物」という形にはなったもののそこから先への発展がなかった「漉き織」を、今度は花嫁衣装として「白無垢」に仕立て直すことになりました。

ブライダルには様々なストーリーがあります。
「漉き織」も、そのストーリーの中で思い出づくりに一役買えないだろうかと考えたのです。

すでに仕立てあがった着物をただ衣裳として販売するのではなく、反物の紙を漉くところから新郎新婦にお手伝いしてもらいます。仕上がった反物は、「白無垢」に仕立てます。出来上がった白無垢におふたりの結婚式の日取りとお名前を署名して頂き、一緒に神前でお祓いを受け清めてもらいます。
紙を漉いて婚礼準備をする。二人で作った結婚式はこの世にひとつしかないオリジナルなものになるでしょう。

山次製紙所さんでは、新郎新婦のおふたりに紙漉きを体験してもらうことになりました。
落水という伝統の技法で紙に水滴で水玉模様を施し、まず下紙とします。その上に天然素材のスフ布をのせ、さらにもう1枚紙をのせてサンドイッチします。
新郎新婦、どちらが上手に紙を漉くのか、どちらが下紙を敷くのか、カップルそれぞれの個性が表れる一瞬だと山下氏は笑います。
この時二人で漉いた紙は、お嫁さんが頭に被る、綿帽子になります。

 

地元越前市の機屋と紙漉き業者が共同で企画・開発した「漉き織」。「漉き織」を中心に 漉き織でつくった商品の開発や、それらを使った企画をしています。私たちは「漉き織」を世に送り出すべく、仲間を募っておりますので興味のある方は下記までご連絡くださいませ。<椿原 勇>
TEL/FAX 0778-42-0865